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【最新調査】中国、65.4%「17年中国国産ドラマのレベルが上がった」

2018-02-07 人民網日本語版 人民网日文版

 2017年、中国の映画・ドラマ市場は大きく変化した。「アイドル+人気小説が原作」の作品が依然として多いものの、それらの作品の口コミは全体的に見ると決して良くはない。逆に、以前は目立たなかったベテラン役者に注目が集まり、その出演作品が大人気になった。また、クオリティの高いネットドラマもたくさん登場した。


中国青年報社社会調査センターがこのほど問巻網と共同で2003人を対象に実施した調査によると、回答者の65.4%が、17年の中国国産映画・ドラマは全体的にレベルが上がったと答え、48.0%が、中国国産ドラマの映像クオリティは映画と肩を並べるようになっていると称賛し、44.8%が中国国産映画・ドラマのストーリー、内容が面白くなったと答えた。一方で、49.9%が中国国産映画・ドラマはまだ「アイドル」に頼っており、「アイドルの寄せ集め」になっていると指摘した。

回答者のうち、00後(2000年代生まれ)が1.4%、90後(1990年代生まれ)が22.4%、80後(80年代生まれ)が52.5%、70後(70年代生まれ)が17.8%、60後(60年代生まれ)が5.3%だった。

最も満足した映画・ドラマのジャンルは現代劇

 東北大学4年の王珊さんは、17年の大ヒットドラマ「人民的名義(In the name of people)」、「我的前半生」、ネットドラマ「白夜追凶(Day and Night)」などを見たといい、「『人民的名義』が一番好き。政治家の汚職を描く他のドラマと違い、観点が斬新で深みがあり、理屈っぽくなく、役者の演技もうまくてサプライズが多かった。17年中国国産映画・ドラマのレベルは全体的に大きく上がったと思う。特に、ネットドラマのレベルが上がった。役者の演技がうまく、衣装や道具なども華やかで、映像も美しかった」と話した。

 北京のあるIT会社で働く張七さん(仮名)は、17年の中国国産ドラマ数作品を見たといい、「歴史ドラマ『琅琊榜2(ろうやぼう)』は前作の製作レベルを引き継いでおり、映像も構図もきれい。ネットのオリジナルドラマの進歩も際立っている。特に、『白夜追凶』のような作品は、ストーリーもおもしろく、役者の演技もとてもよかった」と語る。

調査では、回答者の65.4%が17年の中国国産映画・ドラマのレベルは全体的に上がったと答えたのに対して、30.5%は「上がっていない」、4.1%は「下がった」と答えた。


 17年、好評を博し、高視聴率となったドラマのうち、最も多くの回答者が見たと答えた作品は「人民的名義」で、60.9%。以下、「桃花絶佳~ワンス・アポン・ア・タイム~(原題:三生三世十里桃花)」45.3%、「我的前半生」40.9%、「歓楽頌2 」35.3%、「那年花開月正圓」30.7%、「白夜追凶」23.5%と続いた。


調査では、回答者が最も満足した17年の映画・ドラマ作品のジャンルは、現代劇(55.2%)で、以下、革命・歴史系(39.3%)、時代劇(32.9%)、青春系(24.4%)、ファンタジー(24.3%)、ホームドラマ(20.5%)、職業もの(18.5%)、アイドル恋愛系(15.0%)と続いた。

48.0%「中国国産ドラマの映像クオリティは映画と肩を並べるレベルに」

現在、中国の国産映画・ドラマにはどんな変化が起きているのだろう?調査では、回答者の48.0%が、中国国産ドラマの映像クオリティは映画と肩を並べるようになっていると称賛し、44.8%が中国国産映画・ドラマのストーリー、内容が面白くなったと答えた。その他の回答は、テーマが一層バラエティに富むようになった(42.9%)、役者の演技を重視し、ベテラン役者が人気になっている(42.4%)、現実の生活を反映したオリジナル作品のレベルが向上し始めている(32.8%)、視聴者の目が肥えてきた(22.1%)、「超人気小説+アイドル」のスタイルが減った(12.7%)、「美容整形した役者の出演が減った」(9.3%)などだ。

 雑誌「広電時評」の編集長で、中国人民大学新聞学院の博士課程で学ぶ大学院生・何天平氏は、「17年は中国ドラマのクオリティが向上した一年だった。以前にも私は『国民性が復活した』という表現で描写したことがある。17年、中国ドラマのスタイルは豊富で、影響力も大きかった。シリアスドラマも若者にとって遠い存在ではなくなり、流行ドラマは一層大衆化した。人気となった作品は製作レベルやストーリーの質などが高く、『現実主義』が、ドラマ製作において普遍的なコンセプトとなっている」と分析する。

また、「人気アイドルとベテラン役者は共存が可能。ドラマ文化は、様々なグループや様々な好みの人のニーズを満たさなければならないものだ。ドラマを通して大衆文化を見る人もいれば、アートとしてそれを見る人もおり、どちらも間違いではない。しかし、全体的に見ると、ベテラン役者のほうが注目を集めているということは、多くの人がドラマというアートテキストに一層敬意を示すようになっていることを示している」との見方を示した。

調査では、回答者の17年の中国国産映画・ドラマに対する評価は平均7.5ポイントだった。

 前出の王さんは、「演技に感情がこもっておらず、無表情のアイドルもおり、すぐに見る気が失せる。中国国産映画・ドラマの内容にも磨きをかけ続ける必要がある。例えば、ダラダラした展開のストーリーだったり、ありきたりなものだったりして、最後まで見る気になれない作品もある」と話した。

調査によると、中国国産映画・ドラマの問題で特に多かったのは、「アイドルの寄せ集め、アイドルを重視しすぎ」(49.9%)、「テーマがありきたりで、ワンパターン」(48.8%)、「内容が薄く、ダラダラと続きすぎ」(45.8%)の3つだった。

 何氏は、「18年のドラマについて、政策から市場まで、たくさんの積極的な要素がある。一部の流行ドラマ、特にアイドルが出演する歴史ドラマの内容が薄い、合成映像が多いという問題は、業界内で浄化作用が働くだろう」と予想している。

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